音質重視のワイヤレスイヤホンを探している。
ゼンハイザーの高級ワイヤレスイヤホン「モメンタム」は高くて手が出ない。
そんなあなたに向けて。
最近のワイヤレスイヤホンは、予算が数千円から数万円と選択肢がかなり豊富です。
かといって、毎日使うものだし音質には妥協したくない。
そんな私が選んだのは、ドイツの音響機器メーカー「SENNHEISER(ゼンハイザー)」の「CX400BT True Wireless」です。
ゼンハイザーのワイヤレスイヤホンの代表作「MOMENTUM True Wireless 2」の音質に近いと噂されるワイヤレスイヤホンです。
完全ワイヤレスイヤホンの快適さと音質を両立できるのか、安い買い物ではないので悩みに悩んで購入に至りましたが、価格に見合った満足度でした。
購入してから1ヶ月ほど主に通勤時に使用しましたので、今回レビューを残します。
結論から言うと、「多機能は必要ないけど、音質は妥協したくない」という人向けのイヤホンとなっています。
ゼンハイザーのイヤホンの購入に迷っている方、実際に使っている生の声を知りたい方の参考になれば嬉しいです。
まず結論 良い点と残念な点
まず結論から。良い点と悪い点をまとめます。
今まで5,000円前後の安物のワイヤレスイヤホンを使ってきた私ですが、さすがの私でも音の違いに気付けました。
良い点5つ:安い価格帯のものと何が違うのか
安い価格帯のものと「何が違うのか」というと、私はこの5点だと思いました。
- 音域のバランスが良い
- 音の解像度が高い
- 音の情報量が多い
- 低域がタイト
- アプリによるタップ操作変更が可能
肝心の音について、非常にクリアで音域のバランスがよく、聴いていて心地よいイヤホンです。
音域はフラットで、タイトな低域がいい感じ。無駄に低音が強いなどの過度な味付けはありません。
また、高域についても安いイヤホンの場合だと高域の密度が低く感じるのですが、「CX400BT」は高域の音もしっかりと聴こえます。
このイヤホンの最大の特徴は、良くも悪くも音質に全振りしていること。
あとは14,000円という価格に納得できるかどうか。
聴こえてくる音の情報量が増えたので、毎日聴いていた曲の中に新たな発見がたくさんあり嬉しくなったことを覚えています。
公式HPによると、搭載されているドライバーが上位モデルの「MOMENTUM True Wireless2」と同じ7mmを使用しているため、音質もモメンタムと同程度とのこと。
モメンタムはワイヤレスイヤホンの中でも音質が最高峰と言われています。
この音質なら音が悪いと感じる人は少ないのではないかと思いました。
残念な点は3つ
一方、「ここは残念だな」「この機能は省いてほしくなかった」という点はこちら。
- 防水性能は欲しかった
- もう少し小さいとよかった
- 無音時に若干のホワイトノイズがある
この3点が気にならない方であれば、「CX400BT」がかなり高コスパのワイヤレスイヤホンとなる可能性が高くなります。
防水性能は欲しかった
正直言って、防水性能は欲しかったところ。
通勤時に使用しており雨の日も使いたいので、雨に濡れないように細心の注意を払う必要があります。
家の中でもトイレや食器を洗う時など水を使う時も音楽を聴くことがあります。そんな時、防水性能があれば安心だったのになと思いますね。
防水性能を省いた分それだけ価格を下げることができたので、不要な機能と感じる方にとっては安く購入できるのでメリットでもあります。
もう少し小さいとよかった
イヤホン本体自体の厚みがあるため、耳から出る長さがモメンタムよりも長いです。
少し横に飛び出すため、正面から見た姿が気になる人には少し気になるかもしれません。
ただ裏を返すと、この厚みのお陰でイヤホン自体の遮音性がかなり高く、自分の声も聞き取りにくいほど。
耳のためを想うと、遮音性も高くノイキャンがないこのイヤホンの方が優しいかなとも思います。
無音時に若干のホワイトノイズがある
ノイズも無音時には若干ですが出ますが、音楽再生している間は全く気になりません。
気になる点はいくつか挙げましたが、コスパのためにいくつかの機能を省き音質に割り切ったモデルのため、音質のためにこの点を妥協できる方におすすめします。
ただ、コスパや評判が良いAnkerやEarFunのように、1万円以内もしくは1万円前後でノイキャンも外音取り込みも防水性能もありのイヤホンもあるので、絶対に何がなんでもこれがオススメとは言えないのが難しいところ。
特徴まとめ
「CX400BT」の特徴をまとめます。比較されることの多い上位モデルの「MOMENTUM True Wireless2」と比べています。
- 音質が上位モデルの「MOMENTUM True Wireless2」に近い(搭載ドライバーが7mmで同じ)
- クリアな音質とタイトな低音
- ノイキャンなし
- 防水性能なし
- 外音取り込み機能なし
- 耳から外した時の自動停止機能なし
- 筐体がプラスチック
- モメンタムと比べてケースは小型化
- アプリによるタップ操作変更が可能
- 価格:14,850円(公式HP)(上位の「MOMENTUM」は39,930円)
私の場合、音質を最優先していてその他の機能は不要と判断したことから「CX400BT」を選びました。
外観レビュー
ケース・本体ともにプラスチック感が否めないため、見た目に高級感は感じません。
ケースは小さい方だと思います。手のひらに収まるくらいで、軽いため持ち運びに苦労はしません。
蓋には銀色のゼンハイザーのロゴが彫られています。
背面には電源のUSB-Cと電池残量確認のボタンがあります。
右側のボタンを押すと、左側のインジケーターが点滅し、電池の残量がわかるようになっています。
蓋を開けると「SENNHEISER」の文字。
イヤホン収納部のマグネットの磁力も強く、かっちりと収納できます。しっかりと止まるため、充電ができてなかったことは一度もありませんでした。
本体裏側ですが、上位モデルの「MOMENTUM True Wireless2」にはセンサーがついておりますが、こちらのモデルにはセンサーがありません。
センサーがないため、耳からイヤホンを外した時、自動で音楽再生が一時停止する機能はありません。コストカットでこの機能も省かれてしまいました。
イヤホンは「カナル型」で、装着感が良いです。小さくもなく、大きくもない大きさ。耳によくフィットするため、頭を動かすくらいではまず落ちません。
耳の奥までしっかりと入れるタイプのため、イヤホン自体の遮音性がかなり高く、自分の声も聞き取りにくいほどです。
操作はこの面を指でタップして行います。1度タップすると「再生/停止」を初め、右を2回タップで「曲送り」、左2回で「曲戻し」など、反応もよくとても便利。
タッチした回数だけ「ピ、ポ」と音が鳴るので、自分が何回タップしたのかが音でわかります。
また、このイヤホンはアクティブノイズキャンセリングを搭載していませんが、周りの音をある程度遮断できることからノイキャン無しでも十分と感じました。
私は電車に乗っている時間よりも歩いている時間の方が長いため、ノイキャンは不要と考えています。音楽を聴いていても、ある程度周囲の音が入ってきた方が安心できるからです。
電車に乗っている時間が長くノイキャンが必要と感じる方は、このイヤホンよりもノイキャンを搭載したイヤホンを選んだ方が良いかもしれません。
付属品
- イヤホン本体およびケース
- ケーブル(タイプC)
- 説明書
- イヤーチップ(XS・S・M・L)
- 操作ガイド
イヤーチップは、Mサイズが最初についていて、XS・S・Lが付属してきます。
私はMサイズでは耳が窮屈に感じて聴いていて疲れを感じたことから、Sサイズに変更して聴いています。
イヤーチップも本体と同じ白で統一されていて、見た目もスッキリしています。
このようにケーブルにはゼンハイザーのロゴが入っています。短いケーブルなので、コードでごちゃごちゃさせたくない人には嬉しいかもしれません。
まとめ
ゼンハイザーの「CX400BT」はとことん音質に全振りしているイヤホン。機能性を多少犠牲にしてでも、より良い音で聴きたい人に試してみて欲しい、そんなイヤホンです。
AppleのAir Pods Proも良いかもしれませんが、ゼンハイザーのイヤホンをしている人を見ると「おっ」と思ってしまいます。
ゼンハイザーの「CX400BT」の良い点と残念な点をまとめます。
◆良い点◆
- 音域のバランスが良い
- 音の解像度が高い
- 音の情報量が多い
- 低域がタイト
- アプリがあり、タップ操作を変更可能
◆残念な点◆
- 防水性能は欲しい
- もう少し小さいとよかった
- 無音時に若干のホワイトノイズはある
◆「CX400BT」の特徴まとめ◆
- 音質が上位モデルの「MOMENTUM True Wireless2」に近い(搭載ドライバーが7mmで同じ)
- クリアな音質とタイトな低音
- ノイキャンなし
- 防水性能なし
- 外音取り込み機能なし
- 耳から外した時の自動停止機能なし
- 筐体がプラスチック
- モメンタムと比べてケースは小型化
- アプリによるタップ操作変更が可能
- 価格:14,850円(公式HP)(上位の「MOMENTUM」は39,930円)
モメンタムは高くて手が出ないけど、ゼンハイザーの音を手に入れたい人にとっては、購入しやすい価格だと思います。
購入を検討している人にとって、少しでも参考になったのであれば嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
以上
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