銀行員をやめても後悔しないだろうか。
コロナ禍の今でも転職ってできるか心配。
私は地方銀行に約10年勤め2020年春に退職、コロナ禍に転職活動をしました。
銀行の退職と転職活動を経験して感じたことをお伝えします。
こんな方向けに書きます。
- 銀行を辞めようか考えている
- 金融業界を目指そうとしている
周りにはなかなか相談しにくいあなたに、この経験が少しはお役に立てるのではないかと思います。
出来る限り率直な思いを書いています。
長文になりますが、最後までお付き合いいただければと思います。
銀行員を辞めたことで得られた6つのこと
まず率直に銀行を辞めて良かったことを、感じている順番に書きます。
もし今金融業界で働いていて、辞めようか悩んでいる方へ。
悩んでいるのはあなただけではありませんよ。
想像しながら読み進めてみてください。
ストレスが激減
銀行の営業担当は数字のノルマに毎日追われることになります。
時には、数字が行かないと支店長室に呼ばれたりもします。
自分の数字が達成できない時は、周りの同僚や先輩が肩代わりしたり、周りに影響が出てしまうので肩身が狭い思いをする時もあります。
こうした数字のノルマからのストレスが無くなります。
また、お客さんからもらう書類に記入漏れがあれば必ず本人に記入してもらう必要があります。本当に銀行は厳しいですよね。
内務中心の預金業務・融資業務の方の場合も、添付すべき書類が漏れたり、チェックリストのチェックが漏れてパートのおばちゃんに睨まれることも無くなります。
また銀行内の監査に怯えて、書類のチェックをする等の銀行特有のストレスもなくなります。
自由な時間が増えた
自由に使える時間が格段に増えます。
銀行員は転勤があり、通勤に1時間以上かかることがざら。人によっては片道2時間かかる人もいると思います。
そのため、多くの銀行員の朝はこんな感じでスタートするでしょう。
遅くとも朝6時に起床 → 7時には家を出る → 8時過ぎに出社
一方転職した今はというと、現在は7時前に起床、9時出社なので、朝の時間に余裕ができました。
睡眠時間が1時間増えるだけでなく、通勤時間も短縮され、家に帰ってからの時間が格段に増えました。
通勤時間を有意義に使うことも大事ですが、肉体面でも精神面でもやはり通勤時間は少ない方が明らかに良いです。
通勤時間の短縮は、帰宅後に時間が増えることに直結します。
時間が増えればこんなこともできます。
- 趣味の時間に充てる
- ジム通いなどの運動
- 読書・勉強などのスキルアップ
- 休息
- ブログなどの副業
時間に余裕があると、自然と心に余裕が生まれます。
この余裕が自然と仕事のパフォーマンスも上げてくれるはずです。
無駄と思うことに時間を割かなくてよくなった
銀行員時代には、本当にたくさん無駄なことがあったなと思います。
例えば、始業前の掃除。
朝早く出社したと思ったら、暑くても寒くても銀行の中や外を掃除します。
もちろん、残業はつきません。
また、転勤の時期や入社の時期、昇進した人がいるとそのお祝い等、飲み会が多いです。
これらの強制参加の付き合いからも解放されます。
飲み会は、お金だけでなく貴重な時間を奪われるので、解放されるメリットは物凄く大きいですね。
また、土日に地域のお祭りやゴミ拾いがあれば若手は強制参加でした。
なので、嫌でも仕事以外でも支店のメンバーと一緒にいる時間が増えます。
銀行が地域に根差して活動していることのアピールであったり、職場のメンバーとのコミュニケーションを図り、仕事を円滑にするための一環かもしれませんが、嫌な人はすごく嫌なはずです。
また、付け加えるとしたら、無駄とは言いませんが、銀行内でしか役に立たない資格の取得からも解放されます。
昇格の条件に資格取得があり、その勉強時間も無くなることから、自分の興味のある分野の勉強等スキルアップに時間を割けます。
元銀行員だからわかる。優先して取るべき資格は?必須・昇格・転職に有利な資格
転勤から解放されて、好きなところで働ける
銀行員はたいてい2〜3年で転勤になるため、長く同じ地域に留まることができません。
犯罪や癒着を防ぐために仕方のないことなのですが、働く銀行員からすると、住宅購入や子供の学校等の問題から家族を犠牲にする面が出てきてしまいます。
特に土日出勤等もあると、家族と一緒にいる時間が少なくなり、寂しい思いをさせてしまうのは辛いですよね。
働く場所を選べる自由は、自分自身だけでなく、家族の負担を減らす意味でも影響は大きいです。
裁量のある仕事ができる
銀行の仕事は、特に若手の内は自分で何かを決めることはほとんど無いと思います。
どうしても、新人のうちは上司からの指示を受けて仕事をもらいます。
例えば、
- マニュアルに従って事務をこなす
- 書類作成(稟議)では、前回と同じように作る
- 先輩が担当している案件の一部のお手伝い
など、自分が最初から最後まで携われることはまずありません。
少しずつ小分けに仕事を覚えたり、多くの種類があり、分業しているため仕方ないとは思います。
ただ、何のためにこの書類を作っているのか、なぜこれをしなきゃいけないのか、が見えにくいと感じていました。
現在私は別の業界で働いていますが、自分の裁量が広がり、自身で方針ややり方を考えて仕事を進められるので、やりがいを感じて仕事ができています。
銀行独特の文化から脱却できる
休暇を取った次の日や、飲み会の次の日、また研修の次の日、上司に
「〇〇を頂き、ありがとうございました。」と、
お礼を言って回る変な文化からも解放されます。
他の会社ではそんな無駄な時間をわざわざ取りません。
今後の人生で自分は何を優先したいのか
まず転職を含めて、今の環境から抜け出したり、何かを変えることは、大変な労力が要ります。
ですが、その苦労をしてまでも変えたい状況なのか、今一度客観的に状況を捉えて決めた方がいいです。
今銀行で働いていて、辞めようか悩んでいる方へ。
銀行を辞めて、どんな環境にしたいのか、どんな仕事がしたいのか、転職がその悩みを解決できるのか、をきちんと考えるべきだと思います。
銀行は高給で福利厚生も高水準です。
自分の気持ちが決まらないうちは、頑張って踏みとどまりつつ、先を見据えて転職情報だけでも収集することをおすすめします。
転職の相談は同期や先輩、上司にするのはなかなか難しいので、後述する転職エージェントの利用をおすすめします。
転職活動における銀行員の強み
転職活動中、面接に進んだ企業がありましたが、その時感じたことをお伝えします。
まず、銀行員に対する周りが期待する期待値が高いということを感じました。
銀行員は採用の時点で学歴がある程度あり、面接を何度も受けて入行しています。
そのため、転職先の面接官も高い競争率を勝ち抜いてきた人材というイメージを持ってある程度安心して見てくれます。
銀行員は関わる業種の幅が広く、幅広い金融の知識が必要です。
転職先でも数字に強いという印象やあらゆる部署に応用がききそうであると、銀行員ブランドをプラスに取ってくれている印象を受けました。
転職エージェントについて
結論から言うと、私は転職エージェントを利用してよかったと思っています。
理由は以下の5つです。
- 客観的な視点を得られる
- 求人情報が自動で届く
- 面接対策ができる
- 相談できる
- 無料で利用可能
以下で詳しく解説していきます。
客観的な視点を得られる
まず1番の魅力は、客観的な視点が得られることです。
エージェントに登録すると、金融業界担当の人が1名つきます。
転職理由や転職活動状況などを簡単に伝えると、ヒアリング結果や自分に近い年齢の転職者データ等から、今自分が何をするべきなのかアドバイスをくれます。
みちしるべをくれる訳ですね。
自分1人で転職活動をするデメリットはこれ。
周りと比べられず自分が今していることが正しいのかがわからないことです。
転職活動の期間は短い方が良いです。
そのため、正しくかつ効率よく転職活動を進めるために、情報取得や面接準備にはエージェントを使って時間短縮を図ることをおすすめします。
求人情報が自動で届く
求人情報は、エージェントの担当者が送ってくれます。
時間短縮の面と、条件があった企業や面接に進みそうな企業を担当が選んでくれるため効率が良いです。
その中から選ぶだけでもかなりの数があり、十分な数を検討することが可能です。
私は地方での就職を希望しましたが、ある程度の数を検討できました。
都内や首都圏であれば、おそらく捌ききれないくらいの求人数なのではないかと思います。
面接対策ができる
1人だと面接対策ができませんが、エージェントがいるため、面接で聞かれる定番な質問から準備することが可能です。
おそらく、本やネットでも基本的な面接対策は可能かもしれませんが、人と一緒に対策をした方が話す練習にもなりますし、アドバイスも的確なものをもらえます。
また、話す内容の添削もしてくれます。
面接対策は、エージェントを利用する大きな魅力の1つです。
相談できる
転職活動はほとんどの方は自分1人ですることになるので、孤独との闘いでもあります。
転職活動を進めているとその都度悩みも出てくるため、エージェントに相談して解決できます。
また、広い視点が得られ、自分の考えが間違っていることに気付くこともできます。
転職エージェントは、登録から利用、終了まで完全無料が多いです。
利用しない手はありません。担当者をガンガン利用すべきです。
私は、質問があれば、すぐにメールを送っていました。
大事なことは「自分の可能性を信じること」「自分を客観視すること」
銀行で働いている方、銀行業界を目指している方へ
もし今あなたが今後ずっと銀行業界で働くことに疑問を持っているのであれば、今の自分の気持ちを大事にして自分の可能性を信じることをおすすめします。
具体的には、転職サイトやエージェントを利用して情報を集めてみたり、異業種の友人やネットでの繋がりを作ってみたり、副業を始めたりすることです。
客観的に自分を見つめることで見えてくることがあります。
転職エージェントは、転職の決意が固まっていなくても利用できます。
自身の状況をエージェント目線で見てもらい、アドバイスもらってから判断して動くのでも遅くはないです。
転職市場を見ることで、今自分がいる環境が良いのだと気付くきっかけになるかもしれません。
転職を考えるには、業界の今と将来を研究することが必要です。
自分自身については、他人の目から自分を見てもらうことが1番早いと私は思います。
そのため、業界に詳しい転職エージェントに相談するのはとても有効だと感じました。
若いうちならまだまだやり直しもききますし、今後も銀行で頑張ることだってできます。
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。ぜひ皆さんにも悔いのない選択をしてもらいたいです。
転職サイトへの登録がまだの方は、まず登録して情報収集するのがおすすめです。
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