レーシックを受けて裸眼生活を手に入れました。
手術から1ヶ月弱が経過し、両眼で1.5の視力が出ており、普段の生活に支障はなく非常に快適です。
ただ、今回お伝えしたことはいい面ではなく注意してほしい点です。
ネットにはレーシックのいい面しか出回りません。
特に手術当日のことや病院での説明など、おそらくほとんどの情報は出回らないと思います。
今回は手術当日の流れをお伝えするとともに、手術を受けて地獄を見た話と、ICLを受けようと思っていた私がレーシックを選択した理由をお伝えします。
読んでいただくことで、手術当日の大まかな流れと事前に知っておいた方が良いことがわかります。
※これらのことを知りたい人向けの記事です。
- 手術当日の流れ
- 事前に知っておいた方がいいこと
- 手術は具体的に何をするのか
- 手術は痛いのか
- 手術をして体調を崩すことがあるのか
手術直後の話は割と貴重な体験談だと思うので、「運が悪いとこうなる」くらいに読んでいただけると幸いです。
感受性が豊かな方は気分が悪くなってしまうかもしれないので、不安な方は別の人の体験談を探してください。
それでは参ります。
まず結論 事前の下調べ必須かつ複数の病院に相談して決めるべき
まず伝えたいのは、入念にレーシックについての下調べをした上で最低でも2つ以上の病院に相談へ行ったほうがよいということ。
複数の病院に相談に行くことをおすすめする理由は、
どこか1つでも事前に受診をしておくと自分の中で基準ができるから
また、レーシックやICLを受けて得られるメリットとデメリットを理解することも大事です。
私はいい面しか調べず、どのようなリスクがあるのかやデメリットについてはほとんど調べなかったことを後悔しています。
裸眼での生活に憧れて、少しでも早く手術をしたい気持ちはよくわかります。
私自身も「どうせ手術を受けるのなら少しでも早いほうがいい。」という考えでした。
経験者としては「有名だし安心そうだから」という理由で盲目かつ急いで選ぶのはやめたほうがいいかなと思いました。
これは決してこのクリニックが悪いというわけではありません。
多くの方が選んでいるということは、技術力や受け入れ態勢が充実しているなどの理由もあるでしょう。
でも多少面倒臭くても、まず最初に近くてレーシックが受けられる眼科へ相談に行きましょう。
ネットの情報収集だけではわからなかったことや、更なる疑問点も出てきます。
2つ目の選択肢として品川近視クリニックを選ぶことで、自分の知識や準備不足からの失敗や後悔をするのを防げます。
「失敗したくない」「より納得して決めたい」という方は、ぜひ最低でも2つの病院に相談に行って、自分の知識や判断材料を増やしてください。
知識武装することが大事です。
複数見た上で受診すれば、きっと後悔しないと思います。
レーシック手術当日の流れと地獄を見た話
当日の流れについて説明します。
どのような点に注意して検査や手術当日を迎えればいいのかがわかります。
また地獄を見ることになるまでについても触れます。
受付で問診票を記入→待合室でひたすら待機
受付でごく普通の問診票を記入します。
紹介者からのクーポンやその他割引券をお持ちの方は、受付時に提示をしてください。
その後待合室でテレビを見て過ごします。
土曜日の午前中に行きましたが待合室には30人ほどいて、検査待ちの人や術後の健診に来ている人もいました。
待合室は3つあって、うち1つは手術前患者専用の待合室です。
患者数が多いため待ち時間が長くなるので、スマホだけでなく本を持ってきたりするといいと思います。
ちなみに検査で名前を呼ばれるので、音楽を聴いて待っている人はほとんどいませんでした。
細かい視力検査を受ける
待合室で待っていると名前を呼ばれて検査が始まります。
レーシック・ICLどちらを受ける場合も、かなり工程数の多い精密な検査を受けます。
機械に座るごとに「これは〇〇を測る機械です。」と説明を受けた気がしますが、正直あまり覚えていません。
眼鏡やコンタクトを作る時の検査より項目が多く時間はかかりますが、流れに沿って進んでいきます。
担当してくれる方は最初からずっと同じ方が対応してくれました。
担当の方との相性もありますが、都度疑問点はぶつけるようにしましょう。
特に視力検査が重要だと思います。
視力検査によって度数が決まるため、少しでも見にくかったり見え方に差があるように感じた場合はここでしっかりと自分の意思を示しておいた方がいいです。
私の場合、角膜の厚みは十分あるためレーシックを受けることもでき、目の中にレンズを入れるスペースも十分あるとのことで、ICLを選ぶことも可能とのことでした。
視力検査後に医師ではない別の担当からプラン説明を受ける
一通りの検査が終わると、別の担当者から施術するプランの説明を受けます。
私の場合、検査をしてもレーシックにするか ICLにするかを決められずにいたため、このプラン決めの時にレーシックとICLのそれぞれの特徴やメリット・デメリットなどの説明を受けて決めることになりました。
担当者は次のように説明をしてくれました。ちなみに私はハードコンタクトレンズを使用していました。
結論 ICLよりもレーシックの高いプラン(レクスト)がおすすめ
理由
- 乱視がそこまで強くないのでレーシックでも十分(ICLにすると乱視用レンズとなり更に10万円追加となる)
- ICLの乱視用レンズは発注して届くのに数ヶ月はかかる
- ハードコンタクトを使っていた人は高いプランの方がクリアに見えて現在の見え方と差が出ない
- 元々ICLを検討していたのなら決して高くない価格
- 視力戻りを気にするなら角膜強じん化の「レクスト」がおすすめ
乱視がそこまで強くないこと、元々ICLを受けるつもりで考えていたのであればレーシックの高いプラン(75万円or55万円or45万円)は決して高くなく、視力戻りを予防してよりクリアな見え方を目指すのであれば高額なレーシックがおすすめとのこと。
レーシックとICLの違いは医師から説明をされるものと考えていたため、この時点でどちらにするのかを選ぶのは正直患者を軽く見ているのかとも感じました。
もしかしたら他の病院では、医師によってどちらが自分に合っているのかを説明してくれるのかもしれませんね。
ここで伝えたいことは、このカウンセリングの時にプランの違いや内容についてとことん質問して、自分が納得するのが重要だということです。
医師面談ではプラン説明のみでリスクは触れず
大まかなプランが決まったら、医師との面談となります。
先ほどのプラン説明の担当者から全ての説明を聞いているという前提で面談が進んでいきます。
注意点としては、基本的に医師から手術についての詳しい説明はないと思った方がいいです。
当然、リスクについてもこちらが質問をしない限り説明はありません。
相手は1日に何百人の患者さんをさばくプロなので、こちらが事前の知識や下調べをせずに行くと、簡単にあしらわれてしまいます。
逆に短い時間でも端的で簡潔な説明を受けられるので、きちんと調べた上で自分が何を聞きたいのかを明確にして面談に臨めば、豊富な知識と経験からの見解を得られると思います。
私はプランを最後まで悩んでおり、見かねた医師からは55万円の施術内容で1つ下の料金であえる45万円に割引してくれるという「10万円割引」プランを提示されました。
正直、そもそもICLの方が自分に合っているのではないか、という疑問点が解消したわけではありませんでしたし、この提示をされても即決できませんでした。
まずレーシックの高いプランに追加される「角膜強じん化」については、するかしないかで20万円ほどの差があります。
ここでいきなり出てきた「角膜強じん化」について少し触れます。
レーシックで削った角膜は自然に元の角膜の状態に戻ろうとする力が働き、人によっては視力が少しづつ戻ってしまうことがあります。
この視力戻りを防ぐ目的で、レーシックで削った角膜に薬剤を塗布して視力の戻りを防ぐ施術が「角膜強じん化」になります。
割引を提示してくれたのはありがたかったのですが、そもそも「角膜強じん化は果たして本当に必要なのか?」「角膜強じん化は不要なのでは?」の疑問は残りました。
角膜強じん化について質問するも、「視力の戻りを防ぎたいなら施術を勧める」とのこと。
結局この2つの疑問は拭えず、100%納得したとは言えないまま最終的に45万円のプラン(55万円のプランから10万円割引)に決定となりました。
事前に医師への質問を考えてきたり疑問を解決できるように説明してもらうと、納得感のある選択ができると思います。
料金支払い後、指定された時間に戻り手術に備える
プランが決定すると、会計に呼ばれます。
ここで料金を支払います。領収書は医療費控除に使用するため無くさないようにしましょう。
午前中に検査を受けると、その日の午後に手術となる「1日レーシック」が可能です。
指定された時間に戻ってくるよう会計の方から説明を受けます。
多くの方はこの時間を使い軽く食事をして戻ってくるのだと思います。
私の場合は1時間ほど時間がありました。
ここまでで瞳孔を開く目薬をさしているので、太陽の光がいつもより少し眩しく感じたのを覚えています。
食事から戻ると再度一般の待合室で待機。
その後術前待合室に通され、手術の順番を待ちます。
術前の待合室ではスマホを持ち込めないため、ひたすら待つのみです。
手術:片眼約30秒で終わるもかなり痛い
いよいよ手術の時。
瞳孔を開く目薬をプラン決めの後にさしましたが、再度目薬をさします。これは消毒と麻酔だとか。
手術室に通され、仰向けに。
部屋の中はドラマで見るような感じで、ドクターと看護師が4,5人はいたと思います。
仰向けになると機械の電源が入って音がするのがわかります。
機械が眼球に近づいてきて、ドクターが「見えなくなる」というようなことを言っていた気がします。
レーシック手術はまずフラップを作成するため、機械を眼球に押し付けることで眼球を動かせないように固定します。
この時の感想は、機械で眼球を強く押しつけられて目を圧迫されたのがものすごく痛かった。
痛みには個人差があるのかもしれないけど、ドクターに「痛い」と言えばよかったと後悔しています。
痛みに必死に耐えながら何秒我慢すればいいのか考えながらカウント。たしか27秒くらいで圧迫から解放されました。
この圧迫からくる鈍痛はかなり痛かったですが、幸い手術中の痛みはこれだけです。
これを左右の眼で行います。
頑張って耐えれば、視力が回復する明るい未来が待っています。
術後は立ち上がれなくなり嘔吐
レーシック手術の後、角膜強じん化の施術のため少し待機。
ここで私は気分が悪くなり始めました。
例えるなら、貧血のような症状で頭が真っ白になるような感じ。
看護師さんが場所の移動を伝えにきたタイミングで、立ち上がって歩けそうにないことを伝えます。
立ちあがろうとしても立ち上がれず、もたれかかるように車椅子で移動をしました。
リクライニングソファに移った後に嘔吐。
手先の痺れが出て全身に力が入らず、かなり辛い時間でした。
血圧を測ってもらうと、上が90前後まで下がっていました。
そこからおそらく30分くらい休憩して体調が回復して歩けるようになったので、次の角膜強じん化の施術のために再度部屋を移動します。
角膜強じん化の施術はすぐに終わる
角膜強じん化の施術はすぐに終わりました。
施術の流れは、先ほどのレーシックの手術で作成したフラップを再度開き、角膜に薬を塗り塗りしてもらう感じです。
眼球に機械を押し付けることもないため、この施術は気持ち的にも非常に楽です。
体調が悪くならなければ何の問題もなくスムーズに終わると思うので、不安に思うことはない工程だと思います。
保護用メガネと目薬を渡され帰宅
角膜強じん化の施術が終わると、別室で20分ほど休むよう指示があります。
手術直後は視界は安定しておらず、遠くも近くもほとんど見えません。
目薬を3種類渡され、そのうち2種類を交互に1時間おきにさすよう指示があります。
この2種類は抗菌のもので、1種類は乾燥防止のための目薬のようです。
目薬をさすたびに少ししみる感じはしますが、痛みが出ることはありません。
その後は特に受付も通らずそのまま帰宅できます。
目の乾きは術後1週間くらいははっきりと実感があります。
そのため起床してすぐは、枕元に置いておいた目薬をささないとまともに目が開かない状態でした。
原因:瞳孔を開く点眼薬が胃腸の動きを止めたことによるもの
手術を受けた数日後、普段持病で通院しているかかりつけ医の受診日があり、レーシックを受けて嘔吐したことを相談。
担当医の説明によると、レーシック手術の際に点眼した瞳孔を開く目薬に胃腸の動きを止める働きがあることがわかりました。
私はクローン病を患っていてこの持病の関係もあるかもしれませんが、消化器系の疾患を抱えている人は注意した方が良いと思います。
ちなみにカウンセリングの際に持病のこともしっかりとカルテに記載しましたが、点眼薬の効果で胃腸の動きが止まる等の説明は一切ありませんでした。
当日介抱してくれた看護師さんには感謝していますが、点眼薬の疑いを持つ人は1人もいませんでした。
しっかりと点眼薬についての説明を受けていれば、あまり後味が悪くならなかった気がします。
消化器系の持病をお持ちの方は事前にかかりつけ医に相談をするか、注意が必要だと感じました。
ICLにするつもりで行ったがレーシックを選択した理由
私はICLにするかレーシックにするか決めきれないまま検査当日を迎えました。
結論としてはレーシックを選びましたが、理由は以下の3つです。
- レーシックでも十分対応可能な視力と角膜の厚さがあった
- ICLを選択すると乱視用レンズになり「+10万円」で更に費用が上がる
- レーシックなら当日手術が可能
レーシックは角膜を削る手術のため、非可逆性が気になって踏み切れない方も多いかもしれません。一度削ってしまうと、もう元には戻せないということです。
逆にICLはレンズを入れる手術のため、可逆性があります。つまり何かあれば元の状態に戻せるということです。
私はレーシックの非可逆性が気になりましたが、レーシックを受けられるだけの角膜の厚みがあり、わざわざ時間と乱視用レンズへお金をかけてまでICLを選ぶメリットが感じられなかったため、ICLは選びませんでした。
よく言われる術後の合併症について
手術から1ヶ月ほど経過しましたので、手術後の合併症について感じたことをお伝えします。
ハロー・グレア:1ヶ月経過した今はほとんど気にならない
よく言われる術後の合併症が「ハロー・グレア」です。
ハロー・グレアとは、夜間の街灯や車のヘッドライトなど、背景が暗い時に限って光の周りに光の輪っかが見える現象のこと。
手術後2,3日は街灯の周りや車のヘッドライトに輪っかが見えたことは記憶しています。
また夜道を帰宅中、街の街灯が手術前と比べて鮮やかになったと感じました。この鮮やかと感じたのは、おそらくハロー・グレアが影響しています。
ただ1ヶ月ほど経過した今では、手術直後の頃のような光の輪は見えなくなりました。
また夜間の光が強く感じることも最近では無くなり、時間の経過とともにハロー・グレアは少なくなると感じました。
レーシックを受けると手元が見にくくなる
レーシックを受けるまで知らなかったのですが、レーシックを受けると遠くが見える代わりに近くが見づらくなります。
スマホの画面や読書など、以前の生活では手元を見るのに何の不自由もなかった分、いまだに本が読みにくく感じます。
私は33歳のためまだ老眼ではありませんが、ピントが合うまでに時間がかかる時があってプチ老眼体験のような感覚です。
ただ、手術直後と比べるとだいぶピントが合いやすくなってきました。
手元を見る時間が多い職業の方や、近くを見る時間が長い趣味をお持ちの方は、レーシックを受けるのは慎重になった方がいいかもしれません。
手術当日に準備しておいた方がいいこと
手術当日は視力が安定しません。
そのため近視の方は遠くが見えないのはもちろん、近くですらほとんど見えない状態。
帰りの切符を買うために券売機の前に行くも、券売機の文字が見えないので特急券が買えませんでした。
結局駅員さんに事情を説明して、切符を購入してもらいました。
このことからこれからレーシックを検討している方には以下のことを準備するのをおすすめします。
- ホテルの予約(遠距離の人のみ)
- Suicaのチャージを済ませておく
- すぐ食べられるものを事前に買っておく
- ハンカチを2,3枚持っていく
それぞれ解説します。
ホテルの予約(遠距離の人のみ)
クリニックまでの距離が近い方は不要ですが、遠方から向かう方は手術当日に泊まるホテルをとっておくと気持ち的に非常に楽だと思いました。
1日レーシックを受けた場合、翌日は健診に行くことになります。
視界が悪い中帰宅するより、近くのホテルに泊まる方が心理的にいいと思います。
Suicaのチャージを済ませておく
帰りに電車を使う方はSuicaやPASMOのチャージは済ませておいた方が安心です。
手術後は本当に視力が安定しないので、券売機でのチャージすら一苦労です。
私は視界がぼやけていたため、券売機で特急券が買えませんでした。
帰りにチャージするのではなく、着いてすぐに帰りの交通費分がチャージされているかを確認しておきましょう。
すぐ食べられるものを事前に買っておく
帰宅後にすぐに食べられるものを事前に用意しておくと帰宅してからが非常に楽です。
やはり視界が不安定のため、簡単な調理もやめておいた方が無難かなと。
作り置きがあればベストでしょうが、用意できない方はバナナやパンなど、すぐに食べられるものがあるとよく見えない時でも楽だと思います。
ハンカチを2,3枚持っていく
当日は手を洗ったり目薬の回数が増えるため、ハンカチはいつもよりも多めに持っていくことをおすすめします。
ティッシュでも代用できますが、目が乾かないように目薬を何度もさすことになるので、ハンカチがあると便利だと思います。
結果満足したが、事前によく調べてからの受診をおすすめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
当記事ではレーシック手術を受けて1ヶ月ほど経過したため、これからレーシック手術を受けようと考えている方向けにお伝えしたいことをまとめました。
結果としてはレーシックを受けて1ヶ月ほど経過した今、見え方はおおむね満足しています。
視力は左右で1.5が見えていて、夜になると乱視ではない左目がやや見にくく感じるかなという程度です。
術後1週間検診では医師に「やや左の視力が弱く感じる」ことを伝えましたが、時間の経過とともに視力はもう少し安定する可能性があるとのことです。2ヶ月ほど経過したら再度検診に行くことになっています。
これからレーシックを受けようと考えている方は、ぜひ2つ以上のクリニックに相談をしてから決めてほしいと思います。
複数の医師に相談することで、より納得できる選択をすることができると思います。
後悔しないためにも、手術を受けて得られるメリットとデメリットを理解してから相談に行ってください。
この記事が少しでもあなたのお役に立てたのであれば嬉しく思います。
もし質問がありましたら、どんな些細なことでもお返事致しますのでお気軽にお問合せください。
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以上
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